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2006年7月18日 (火)

ヒゲと等時性について

唐突にヒゲと等時性について書く。不勉強なので賢者のつっこみをバシバシいただければ幸いである。
さて以前N師は、@Unitasで「主ぜんまいがほどけてくると、振り角が落ちて遅れ方向になる」と書かれている。これは現代の時計では大方そのような傾向を示すのは間違いないと思う。
一方、「時計修理読本」には「等時性ヒゲ」について、平ヒゲはテンワの回転によってヒゲの中心がずれる。結果天真ほぞに側圧が生じ、これがぜんまいの力を回転させる力以外に消費させる力になり、結果振り角が落ちると遅れ方向になる。ブレゲーヒゲはこの偏心が無いため側圧が生じない。その結果振り角が落ちると進み方向になる、と書かれている。
冒頭、現在の大方の時計は、と言うのは主に平ヒゲの時計のことなので、これはその通りかと思う。では巻き上げヒゲは振り角が落ちると進むのか?ということについてであるが、これも私の自前の時計では大方そのような傾向を示している。
ここで、等時性ヒゲというのはどういう意味かというと、すなわち振り角が落ちても遅れも進みもしないヒゲ、であり、ヒゲ形状の調整の範囲でこれが作成されるのであろう。すなわちisochronizm調整というのはこれを指している、という理解であるがこれで良いのであろうか?
また、JLCの腕時計はジオフィジック以外ほとんど平ヒゲであるが、これがどういうわけかぜんまいがほどけてくると手持ちのレベルソは全部進み方向になる。これはすなわち以前私がジャック・アンドレ・ロシャ氏に確認した内容に通じるものであると思う。
「平ヒゲでも特に外端の形状を工夫することによって巻き上げヒゲに近い特性を持たせることが出来る」とどこかで読んだか聞いたかしたような気がするが、平ヒゲ得意なJLCはこのあたりのノウハウがあるのでは、と思う。
ではブレゲーヒゲは、なぜ振り角が落ちると進み傾向になるのか?について考えてみると、「振り角が小さいほど空気抵抗が少なく、すなわちロスが減る分進み方向になる」と理解しているのであるが、これは愚答であろうか?
ちなみに、等時性誤差を生む要因として、(1)巻込角、(2)緩急針のアオリ調整、(3)ブレゲヒゲの場合、巻上げ部の角度、などがあるとのことである。特に(2)いついては奥が深い(方アオリ、アオリ無し、両アオリの各状態の話、高級時計のアオリの調整など)。
これについてはまたいずれ。

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