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2006年3月 7日 (火)

JLC Cal.449/450系について

12-1/2リーニュの丸型機械である449(スモセコ)、450(センセコ)系は30年代後半からJLCの丸型では中心的機械であった。その仕様は年代によって細かく異なっている。449/450はブルースチールのブレゲヒゲにバイメタル切りテンプ。ヒゲの変更やテンプがモノメタルになったり、石数が変わったりブリッジの形状が多少変化したりと、細かく仕様変更しながら進化してきた。私が分かる限りでその過程を示すと、
スモセコ系:449→463→469→479
センセコ系:450→468→478→488 (→488/SBr→478/BWSbr)
(478と488はどちらが最初に出現したのかは不明。488→478の可能性あり)
さらにこれらにA~CやW、Sなどアルファベットや数字がついた、450/A, 450/C, 468/A, 469/A, 469/1Cなど膨大な派生ムーブメントがある。ざっと20種類を超えるくらいになるのではないか。さらにトリカレモジュールなどが付加された有名な464/Aなどがある。さらに452,453はVCに出しており、これはブリッジの形状がVC仕様となるが間違いなくJLCのオリジナルである。なお452/453は478BWSbrに非常に近いチューンを施し(ストップレバーをつけてクロノメーターを通した)、VC1007/1008となった。これが有名な手巻きクロノメーターロワイヤルである。こんなわけで歴史を紐解くと、改めて手巻き丸型機械の名機と実感する。
さて標準的な仕様について。まず輪列はSavonnette型のスモセコであり、センセコは全て出車式。角穴車・丸穴車は一番ブリッジにてカバーされている。449/450など初期はスイスモノらしく4番ブリッジが分かれていたが、468あたりから一体ものとなり、大きなプレートとなる。またMk11に採用された488SBrは、ブレゲヒゲでありさらにハック機能も付加された仕様であった。ノーマルの478は平ヒゲであるが478BWSbrはブレゲヒゲに戻り、ハック機能が付加され、さらにスワンネックファインレギュレーターが装備された。なお意外だがJLCの腕時計史上スワンネック仕様は珍しく、私の記憶では本機械と879(Reverso‘70eme), 849RSQ(ReversoPtNo.1), 872(Master8Days)くらいしかない。2000年代の機械ばかりである。
なお写真はCal.450/Cである。450-C

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コメント

はるまきと申します。いつも楽しく拝見しています。
今回も力作ですね。JLCの449/450系はバセロンのみならず、パテックもエボーシュとして使用していたり、かのP.D.師にも影響を与えている節があり、スイス時計史中の名機だと思います。
そういえばSteveG氏のサイトに、"JLC's Classic Ebauche" という記事がアップされています。ぜひご覧になってみて下さい。

投稿: はるまき | 2006年3月17日 (金) 00時39分

はるまきさん
コメントありがとうございます。
パテックにも出してたんですか?それは初めて聞きましたのでぜひネタを教えてください。
12系でしょうか?でも直径違いますよねえ。
スティーヴ爺さんのは読んでました。彼は449系は494までと言ってますが、494はトリカレムーンで46年初出というのが私の認識です。最終形はやっぱり478じゃないかなあ?
PD師はよく言われるのがValベースのVZSS(SC)ですよね。あれはいったい何年に出た機械なのでしょう?

投稿: レベルソ好き | 2006年3月17日 (金) 22時52分

こんばんは。
パテックについては、ちゃんとした文献ではなく、シェルマンさんのサイトに掲載されていた品物がソースです。
http://www.shellman.co.jp/cgi-bin/shellman/eos2/webshop/NorderWatch.cgi?hC1=01&NCODE=430
確かに、機械の直径も微妙に違いますし、449系とは異なった系列の機械かもしれません。(いい加減な情報で申し訳ないです)

最近、ムーブメントの仕組みや歴史について興味を持ち始めています。レベルソ好きさんのblogの内容も全て理解出来ている訳では無いのですが(笑)、これからも楽しみに読ませていただきます。

投稿: はるまき | 2006年3月19日 (日) 20時07分

コメント、誠にありがとうございます。
おお!確かにここにはルクルトと明言しておりますな〜
磯貝さんが嘘書くとは思えないので、これはちょっと調べてみます。
輪列はほぼ一緒に見えますが、手巻きスモセコはみんなこうなるし。
JLC449系はケース側が削られていることもあるくらい香箱がでかく、これが特徴の一つと思っていたのですが少なくとも香箱は別ものですね。
しかし輪列は、う〜ん微妙。
もちろんJaegerとくっつく前からLeCoultreはPatekにも大量にエボーシュ出してましたから、極めてありえる話です。むしろ個人的にはこの機械のほうが12-120よりも気になったりして。

投稿: レベルソ好き | 2006年3月20日 (月) 21時35分

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