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2006年2月 7日 (火)

BOVET

和光でBOVETの時計を見た。
BOVETと言えばスポーツスター(7750で100マソ!)くらいの印象しかなかったのだが、最近の製品を見てその印象は一変した。

最初に目に入ったのは28mmサイズのエナメルダイヤル2針である。これが実に良い。0サイズ懐中より一回り小さいのだが、綺麗に腕時計としてまとまっている。ダイヤルの雰囲気もよくサーペント青針の出来も素晴らしい(これはかなり手間がかかっている)。クォーツと機械式があり、後者のこのサイズはFPのようだ。さらにサイズ別に34mm、38mmと展開しているのも素晴らしい。最近では38mmすら若干小さめに感じられるが34mmという極めて常識的なサイズも軸として成立させているところが良い。クォリティはどのサイズも均一で、よく出来ている。値段は高いが、妙にくすぐられる時計である。価格帯は完全に雲上クラスなので、マーケット的にはほとんどの人は雲上にいくのであろうが、あえてBOVETをセレクトするなんてカッコいいかな、と。

34mmのFPの自動巻き(エナメルのデコレーションがある)の機械は、単純に素晴らしかった。値段としては300マソ超えなのでそうそう手が出るものでもないし、また装飾のセンスはチャイニーズな雰囲気を持つものなので好みは左右されるだろうが。

懐中をやる人にとっては、BOVETといえばチャイニーズDuplexであろう。エボーシュはスイス製のduplex脱進器(Frictional Restだが)で中国向けの、ケースのエナメル装飾やパールの縁取り、機械へのエナメル装飾やエングレービングといったような、華美な装飾が印象として強い懐中たちである。そして現在のBOVETの腕時計は、懐中のケースをそのまま腕にしたような(bowまである)形態を持っており、ダイヤルもエナメル技法を再現しているし、伝統的なエッセンスを良く汲み取って、昇華させているという印象だ。私は懐中も少しやるがチャイニーズduplexにはほとんど興味は無い。しかし腕時計は良い、と感じる。普通は昔のものが良くて今は話にならない、というパターンがほとんどななかで、そういう意味では稀有な存在である。

そんなに誉めるんなら買うのか?と聞かれれば、結局買わない(笑。

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