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2006年1月 6日 (金)

懐中の普段使いについて

Chain最近晴れが続き、好きな靴が履ける&非防水時計も着けやすくて少しうれしいのである。今日はスリーピースにアルバートチェーンつけて懐中。
昨年はebayで3本ほど金と銀の鎖を落とした。そこでこの鎖をどうやって使うのか?ということであるが・・・

まずは本流から。Gentryで見た昔の写真に、スリーピーススーツのウェストコート(ヴェスト)にDouble Albert Chain を釦ホール(本来は釦ではなく懐中用の縦のホールがある)につけて、左右のポケットにムスターシュのように垂らしている姿、がある。えらいカッコいい。
今やったらコスプレになってしまうかもしれないが、実は真剣にやりたいと思っている。ということで、スリーピースなら何も悩むことはない。

さてウェストコートが無いときはどうするべきか。
まず3釦JKTのときは第一釦ホールに通して胸ポケットへ、と考えている。
2釦の時が悩ましくて、下の釦ホールを使って腰ポケットかな、とか。内ポケットも使えるのがここはあくまで鎖を出して使いたい。
チェンジポケットがある場合は当然これを使うべきであろう。
ラペルのフラワーホールに鎖のバーをつけて時計を胸の切りポケットに入れる方法も考えられるが、実際はフラワーホール直下にポケットがあって好ましくない。なにが好ましくないかというと、そもそもチェーンはゆるやかに垂れ下がって放物線を描いているのが優美だと思うわけである。
この垂れ下がる曲線は、そうスーツのドレープに通じるもので、これらが複合的に合わさってエレガントになるわけだ。よって、フラワーホールから直下のポケットにストンとおちる、わずかに見えるチェーンと言うのはどうもエレガントではない、と感じる。

さらに言うと、やはりこの曲線を出すにはウェストコートが最適。
すなわち始点の高さは時計を納めるポケットの少し上であるべきで、ここからDouble Albert Chainが左右均等にムスターシュのように垂れ下がってポケットへ通じているのは安定感があり、非常に優美なのである。
この弛みが発生するのは当然始点(バーを留める位置)と終点(ポケット上端)が左右に開きがあることがマストで、さらには始点が終点よりも若干高い位置にある状態が最高。この位置関係をJktだけで実現するのはどうも厳しい。よって次善の方法として前述のように考えたわけである。

一方、無理にバーを使わなくとも、釦そのものに引っ掛けるタイプもあるのでそれを使うとか、考え方はいろいろありますが、個人的にはいわゆるAlbert Chainというものはやっぱりバーだろ、と思う。

バリエーションというか考えなくてはいけないことは、
・ 鎖を表から出すか裏から出すのか?
・ Fobをどの程度見えるようにするのか?(Fobのチェーンの長さは?)
・ 時計と鎖の太さの関係は?素材は?長さは?
とか本当に色々あるのである。
もうひとつ気になるのはDouble Albert Chainの場合、もう片方に付けるべきはWatch KeyなのかFobなのか?とか。Keylessになる前の懐中には、やはりDoubleなのであろうか?

さらに、やはり懐中を持っているときは腕時計はするべきではないと思うのである。
とにかく、懐中時計を持つ日は腕時計はしないと。そうなると懐中頼りなので当然日差が気になってくる。一応リーマソなので行き帰りは電車、てことはやはり1分以内であって欲しい。よってヴァージの懐中はさすがに厳しいかも。

ダラダラと書いてきたが、「懐中普段使い」には腕時計には無い、色々と悩ましく考えねばならないことがたくさんあり、それがまた楽しいと感じている。まだまだ懐中初心者なので、こんなゴタクを並べるのもいかがなものかと思うが、とりあえず今考えていることや悩んでいることなどを書いてみた。

これをお読みの諸兄のスタイルなどを教えて頂きたく思う。

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コメント

15年近くにわたり、トキノタワゴトを執筆のこと、敬意を表します。実は、私は、お金持ちではなく、それでも、腕時計を数本持っております。仕事中は、1980年頃のセイコーカタログに掲載の直径30ミリほどのクオーツダイバーをすることが多いです。プライベートでは、vacheron constantinのクロノメーターロワイヤル手巻きです。ノモスの手巻き10気圧防水36ミリもあります。初めてのご挨拶ここまでにいたします。

投稿: tokima | 2019年9月 9日 (月) 22時11分

tokimaさん、コメントありがとうございます。
15年近くも細々とやっているということに、言われて気がつきました。
趣味に対する熱量はその時間で変化しますが、これだけ時計のことを書き続けているのはやはり好きなのだと再認識しました。
バセロンのクロノメーターロワイヤルをお持ちとのこと、究極の腕時計の一つと思います。それ以外も良いものをお持ちですね。お互いに大事にしてまいりましょう。

投稿: レベルソ好き | 2019年9月16日 (月) 13時43分

つい先ほど私の投稿へのご返信を拝見し、恐縮です。いまの私の腕時計基準は秒針停止装置があることとある程度正確なことです。アンティーク時計の場合、この基準ですと案外と選択の幅は限られたと言えます。仕事中はクオーツ時計をするとなると、休日では手巻き時計を選びたかったのです。バセロンのクロノメーター・ロワイヤル、IWCのマーク11、JLのジオフィジック、あたりでしょうか?メーカーのアフターサービスも考えました。

投稿: tokima | 2019年10月12日 (土) 04時42分

トキノタワゴトを拝見して感心したのはJLの889系統の機械に触れていたことです。実は私もかつて使用してました。初代マスターコントロールです。1度中の機械を見る機会がありました。33石でしたので889/1(8振動)だと思います。APの3120(6振動40石)の時計も資金があれば使用したいと思いました。(ただし、この機械がJLと関係あるかは不明)手巻きの時計でバセロンのクロノメーターロワイヤルもJLの機械が基本だと。

投稿: tokima | 2019年10月13日 (日) 14時19分

休日の連続した投稿お許しください。余談というか、こぼれ話しと言えることです。仕事で使用していたセイコー小型クオーツダイバー(1980年頃)ですが(現在も所有しております)、NATO軍用タイプベルトを通して着けてますが、複数の人からローレックスかと聞かれました。007の映画の中でショーン・コネリーがカジノの社交場などでローレックスのダイバー時計を身に着けてました。品格のある時計でそれなりに決まっていたと思います。ただ、私のそのセイコーはローレックスダイバーとは
1980年頃当時の現行品小売り価格は、おそらくは10倍の開きはあったと思います。映画の中で決まる時計かどうかは意見が分かれるかもしれません。

投稿: tokima | 2019年10月13日 (日) 19時56分

コメントありがとうございます。
休日には手巻き時計、共感できます。私も手巻きのデイトなし3針時計が大好物ですが、姿形がロワイヤルやジオフィジックに似ていてもみなオートマティックになってしまいましたね。
そんななか、最近出た(残念ながら自動巻ですが)ロンジンのHeritage Classicはとても好ましいと思いました。
https://watchesbysjx.com/2019/10/longines-heritage-classic-sector-dial.html
セイコーダイバーはここ数年オールドモデルの復刻を出してから、復権しつつあるような気がしております。GS含め、最近のセイコーはスイスっぽい戦略になってきましたね。

投稿: レベルソ好き | 2019年10月14日 (月) 12時03分

最近、気になる腕時計に東欧チェコのPRIMがあります。自動巻き、手巻きとあります。現物はまだ見てませんが、秒針停止装置はあるとのことです。精度は何秒程度まで調整できるかですが、予算ができたら購入を検討したいと思います。ほとんど全ての時計部品が自社製造みたいです。私が欲しい手巻き時計は6振動17石とのことです。東欧チェコは興味深い国と言えます。旧体制時代、拳銃開発でも西側の注目を集めてました。私はその方面の雑誌も見てましたので。

投稿: tokima | 2019年10月18日 (金) 04時22分

かつての日本鉄道時計であるセイコーの15石懐中時計の大型版である標準時計を1個近年購入しましたが、あの5振動のチクタク音が何となく好きです。バセロンのクロノメーター・ロワイヤルの手巻き時計も5振動で、似たようなチクタク音と言えるかもしれません。ただ、現在、5振動の手巻き時計の現行品は珍しいみたいです。前回、投稿のPRIM時計ですが、複数のインターネット情報を見ますと、部品を100%自社製造ではないようですが、それでも会社の自主性を感じました。

投稿: tokima | 2019年10月19日 (土) 10時55分

APのvzssでしたか、昔の手巻き時計でバセロンのクロノメーター・ロワイヤルに相当する様な型番、即ち秒針停止装置付きのモノの写真をはっきりと見たいです。バセロンのクロノメーター・ロワイヤル自動巻きの1072系統(でしたか)に秒針停止装置が付いているかを確認したいです。トキノタワゴトなどを拝見しますと、地球規模的な腕時計の商品競作を感じ、時計産業界の再編成を感じます。私の様な平凡な一市民の立場としては、適正価格の正確な時計を求めたいです。腕時計雑感でした。

投稿: tokima | 2019年10月20日 (日) 19時44分

PRIMはパーツサプライヤーを使いながらも非常に自社の信念を感じさせる時計作りを行っていると感じており、普及価格帯のなかでオススメできると思います。ただそれなりに時計に精通有していないと、その魅力は感じにくいかと。
APのVZ系でハック機能付きの機械というのは見たことがありません。現存するのでしょうか。
適正価格といえば、最近発表されたロンジンのセクターダイヤルのスモセコ三針は、とても好ましいと思いました。

投稿: レベルソ好き | 2019年10月26日 (土) 09時54分

ご意見ありがとうございます。私が近年、バセロンのクロノメーター・ロワイヤル手巻き時計を手に入れてから、修理・調整を依頼しました。その時、スイスから当時の価格が書かれた書類も取り寄せました(もちろん有料です)が、そこから当時の日本における小売り価格を想定し現在の貨幣価値ではいくらぐらいするのかを、短時間でむりやり試算したことがあります。その試算書類は部屋のどこかにあり、おぼろげな記憶でお話ししますが、ほとんど全部インターネット統計値をもとに算出しました。日本における大学新規卒業者の初任給の変遷(およその物価変動を見る)、スイス貨幣の国際為替相場の変遷(スイス・フランと日本円の為替相場の変遷)、日本における物品税の変遷、などをおおまかに踏まえて、おそらく当たらずとも遠からずの金額を出しました。(ただし、関税の金額までは算出する余裕はありませんでした。)当時パテックの自動巻きの第一号は商品化の時期と思われますので、その値段はおそらく、クロノメーター・ロワイヤルの数倍はするのではないかと素人ながら思いました。となると、パテックのそれは、「家一軒建つ」価格なのではないかと思いました。おぼろげな記憶で書きましたが、計算方法が正しいものかどうかは自信がありません。あくまで参考値と言えます。私の経験談でした。ありがとうございました。

投稿: tokima | 2019年10月28日 (月) 15時58分

今日は、時間の余裕がありますので、連続した投稿をお許しください。APのVZの系統ですが、最近見たインターネット情報によりますと、小秒針がVZSSで、中央秒針がVZSCと書いてあった記憶があります。それと、これは別な情報源だったと思いますが、そのVZの系統で、「8方向(6方向か?)
の姿勢差調整をしたものと、4方向の姿勢差調整をしたものがあり、4方向のそれには、秒針停止装置が付いているモノが有る」と書いてあった様な記憶があります。ただ、何の情報だったかは、今のところ思い出せません。あいまいな記憶であることを、お詫びいたします。

投稿: tokima | 2019年10月28日 (月) 19時14分

私が近年、仕事で使用していた腕時計は、1980年頃のセイコーカタログに記載のセイコークオーツ小型ダイバー(直径30ミリほど)でした。けっこう激しい衝撃にも耐えました。そして初期型クオーツに搭載されていた緩急微調整装置が付いていました(時計修理士に確認済み)。そして休日用ともいえるヴァセロンのクロノメーター・ロワイヤル手巻きですが、スイス本国送りとなった修理調整は、けっこうな料金がかかりました。ただ、大げさな言い方かもしれませんが、文化遺産、美術品、工芸品、とも言える様な腕時計を幸運にも手に入れたことに、まずは神仏に感謝しなければならないのでしょう。今後、適正価格の正確な時計が将来にわたり販売されていくのかどうか今の私には良くはわかりませんが時計産業界の再編成が一市民の時計選択に不利にならない様に願いたいと思います。

投稿: tokima | 2019年11月 9日 (土) 05時33分

コメントありがとうございます。レスに間が空いてしまい申し訳ありません。
APのVZ(VAL90)系統は仰るとおりVZSS,ZVSSC(VZSC)があり、さらに調整ポジションにも違い、さらにはガンギと3番受けの形など様々なバリエーションがありますね。ただしどれも非常によくできた機械だと思います。
ヴァセロンに関しては、クロノメーターロワイヤルの系統は紆余曲折ありましたが光り輝いているのはやはり初代のブラジル向けが多かった懐中、手巻き、それと1072搭載機まででしょうかねえ。

投稿: レベルソ好き | 2019年12月13日 (金) 14時52分

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